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(2) 課題へのアプローチ

私たちは、「子どもたち一人ひとりが自分らしく生きられ、幸せになること(すべての 子どもたちのウェルビーイングを実現する)」ことを目指しています。そのために子ども たちに必要な、「生きる力=非認知能力」を育むアプローチを行っています。これは、「子 どもの貧困」を解決するということを考える上で、これまでの経済発展を前提に、その 延長線上にある進学や就職、そして自立をゴールにするだけで本当によいのか、そして 子どもたちは幸せになるのだろうかという疑問を持ったことが、背景にあります。

現代の一般的な教育は、認知能力(IQ:考える知性)を伸ばすことに重きを置かれて

います。一方で非認知能力は(EQ や SQ:感じる知性)とも言われ、自分に関する力(自 己肯定感・自制心・主体性・自己効力感・回復力)と人と関わる力(共感性・社会性・ 思いやり・想像力)を指します。これは人間の土台となる能力であるとも言えます。

非認知能力は、認知能力にも影響し、将来の職業選択やウェルビーイング、幸福感へ 大きな影響を及ぼすということが、ノーベル経済学賞を受賞した経済学者であるヘック マンの研究からも分かっています。ヘックマンの研究によると、非認知能力は、親から 子どもへの時間的投資や介入、多様な経験が大きく影響することがわかっています。し かし経済的困難を抱えている家庭の子どもたちは、親と一緒にいる時間が少なくなりが ちです。そのため愛着形成5が上手くいかなかったり、経済的・時間的・精神的余裕が無 いことで、多様な経験に恵まれず、非認知能力が育まれにくい環境に置かれています。

私たちはこの非認知能力に着目し、人として基本的な土台となる、「信頼できる大人と 子どもの自然な関係性」を「愛情」によって築き、「生きた学びとなる多様な機会」を通 して、子どもたちの可能性を大切に育てていくことに取り組んでいます。

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