事業者向け研究資料

未来への懸け橋となる事例と研究

STUDY

実践と分析の研究資料

本ノウハウ集は、皆さまに活用頂くことを目的に作成したものです。内容の紹介や引用 等は、ご自由に行って頂くことが出来ます。引用・紹介等を行った際は、可能な限り STORIA までご連絡頂けるようお願い致します。 また引用や紹介を行う際には、必ず出典を明記頂けるよう、お願い致します。 但し、許可なき改変や編集、無断での商業的な利用はお断りいたします。

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PFCとは

「生きる」を支える居場所をつくる実践と分析の研究資料

STORIAでは 2016年から、「子どもの貧困」という社会課題の解決に向けて取り組んできました。私たちは「“貧困の連鎖”を断ち切り“愛情の循環”へ」、というビジョンのもと、経済的困難をはじめとする様々な困難を抱えるご家庭の子どもたちを支えてきました。そして、たくさんの愛情に支えられ、子どもたちが自分らしくいられる第三の居場所『サ ードプレイス』の運営を行ってきました。
居場所の運営では、子どもたち生まれ持った可能性が存分に発揮できるよう、一人ひとりの「ありのまま」を受け止め、多様な体験の機会を作ることを目指してきました。

これまでの活動を通して、私たちは、子どもたちがありのままでいられる場があること、そして愛情のある関わり合いを日常的に得られることが、子どもたちの自己肯定感を育み、自分の意思で人生を切り拓きながら生きていく礎になることに気づかされました。

そして、その礎を築くためには、子どものみならず、子どもたちに関わる大人が幸せであること、子どもも大人も尊重される社会を目指すことが、とても大切だと考えています。
私たちは、これまでの学びと経験を、子どもたちを支える活動に取り組む全ての皆さんに活かして頂こうと、今回の取りまとめを行いました。

私たちの拙い経験ではありますが、子どもたちの「生きる」を支える第三の居場所『サー ドプレイス』を開設するにあたり、何を大切にするべきか、どうすれば「子どもの大人も自 分らしさが溢れ、豊かな場」がつくれるのかについて、私たちなりの知見をまとめた内容になっています。
子どもたちを支える活動を行っている団体の皆さま、これからサードプレイスを作りた いという個人の方、そして「子どもの学習・生活支援事業」をご検討されている自治体関係者の皆さまなど、多くの皆さまにお役に立てて頂ければ幸いです。

私たちは、目の前の子どもたち一人ひとりの心の声に耳を傾け、子どもたちの小さな選択 の積み重ねに寄り添い続けること、そして子どもたちに関わる保護者をはじめ、STORIAに関わる人々が心豊かで幸せであることを目指し、子どもたちと共にこれからの未来を創っていく歩みを続けていきたいと思っています。

特定非営利活動法人 STORIA 代表理事 佐々木綾子

> 特定非営利活動法人 STORIA

MSC手法

MSC(モスト・シグニフィカント・チェンジ)とは

私たち STORIA は、学習面での成績の向上や、進学状況、就職率といった視点だけではなく、子どもたちに生まれた定性的な変化をとても大切にしたいと思っています。なぜなら、その定性的な変化の裏には、子どもたちの成長や生きる力を支える鍵や、それにつながる多くのストーリー、そして学びが隠されているからです。

しかしながら、人を対象とする変化を定量的に表すことは難しく、また活動している人以外 にはその変化が見えにくいのが実情です。また、組織の中でも、スタッフやボランティア、地域の協力者の皆さん、プロボノの皆さんなど、立場や役割、関わり方によって、生み出した変化や成果に関する認識にはばらつきが生まれます。多様な人たちに支えられて活動を行っている私たちにとって、このことは、目標を共有しながら活動を広げる上での課題となっていました。

そこで、私たち STORIA は、株式会社風とつばさの水谷衣里氏とともに、MSC(モスト・ シグニフィカント・チェンジ)と呼ばれる手法を援用しながら、これまで STORIA が生み出してきた価値を把握し、組織内外のステークホルダーの皆さんと共有することにチャレ ンジしました。

MSC(モスト・シグニフィカント・チェンジ)とは、参加型・質的評価手法の一つで、人間の意識や行動変容など、数量化できない質的( 定性的)な変化を把握し、また、事業に関わる多様なステークホルダーが「変化の物語」を比較・検討することで、質的( 定性的) 分析い、改善の手がかりを得ることを指します。 またロジック・モデル1などでは予測が難しい、「想定外」の波及的な変化を把握できることも、この手法の優れている点だと言われています。

STORIAでは、5年間の歩みを確認しながら、約半年をかけて、私たちが子どもたち、そして地域の皆さんと共に生み出した成果を振り返りました。 また、その過程を通じて、STORIAが生み出してきた本質的な価値やチャレンジを振り返り、 ステークホルダーの皆さんと共有することを目指しました。 ここではそのプロセスと結果を公表しています。

MSCを活用したWS

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